同じような商品と間違われがちなピントグラスとハズキルーペ。どちらも「よく見える」ようにするための商品であり、一見似たようなものに見えますが、実は機能や役割が全く違うことを知っていますか？
ピントグラスとハズキルーペはどのように違うのか、老眼に向いているのはどちらかについて解説します。
ピントグラスとハズキルーペそれぞれが向いているシーンについても紹介するので、どちらを買うべきか迷っている方は参考にしてみてください。
ピントグラスとハズキルーペの違いは？
ピントグラスは老眼鏡の一種であるのに対し、ハズキルーペは拡大鏡であり、そもそも役割が違います。
ピントグラスなどの老眼鏡は焦点を合わせてはっきりと見えるようにします。見え方は見たいもの本来の大きさでそれ以上大きくは見えませんが、焦点があった状態で明瞭に見えます。
ハズキルーペは大きいサイズにして見たいときに使います。見え方は見たいもの本来の大きさよりも大きくなりますが、焦点が合った状態にはなりません。
このように役割が違うので、自分がどのような場面でどう使いたいのかをしっかりと考えて買う必要があるのです。
ハズキルーペでは老眼を矯正できない
ハズキルーペは見たいものを大きく見られますが焦点は合わせられず、老眼の矯正はできません。
ハズキルーペは手で持つルーペや虫眼鏡と役割は同じです。両手を空けられるルーペと考えるといいでしょう。小さいものを大きく見ることができますが、焦点を合わせられないので老眼の対策に使うのは向いていません。
老眼でぼやける視界に焦点を合わせてはっきり見たい場合はハズキルーペではなく老眼鏡が必要になります。
ピントグラスが向いているシーン
老眼の症状があり、近くにあるものが見えづらくなったときにはピントグラスが向いています。
老眼は、加齢によって目のピントを調節する機能が弱くなることによって起こります。外側にレンズをつけることによって近くに焦点を合わせるはたらきをするのがピントグラスです。
ピントグラスを使うことで見えづらくなったスマホの文字や本の文字などに焦点を合わせられます。見たいもの以上の大きさで見ることはできませんが、本来の大きさではっきりと見たいときはピントグラスが向いています。
ハズキルーペが向いているシーン
ハズキルーペは小さい文字を拡大して見たいときや、細かいものを扱うシーンで役立つでしょう。
例えば、辞書や新聞などの小さい文字を大きいサイズで見たいときに役立ちます。老眼鏡では焦点は合わせられますが文字のサイズはそのままなので、大きく見たいときに便利です。
例えばネイルアートやプラモデル作成など細かいものを扱う場面で便利でしょう。普通のルーペと違い両手が空けられるのはメリットです。ハズキルーペは単に眼鏡型のルーペであり、老眼鏡とは違い老眼の症状がない若い方でも使えます。
ピントグラスとハズキルーペどちらを買うべき？
老眼で見えづらい状態を解消したいならピントグラス、小さいものを大きく見たい機会が多いならハズキルーペを買うといいでしょう。
ピントグラスは老眼でぼやけた視界に焦点をはっきりと合わせてくれます。見たいものそのものの大きさではっきりと見られるのがメリットです。
ハズキルーペは小さいものを大きくして見る必要が多い方に向いています。細かいパーツなどを扱う手芸をする機会が多い方は持っておくと役に立つでしょう。しかし焦点を合わせられず、老眼を矯正できない点は注意が必要です。
ピントグラスと老眼鏡の違いは？
ピントグラスは老眼鏡の一種といいましたが、従来の老眼鏡と違うことはご存知でしょうか。
ピントグラスはひとつであらゆるシーンに対応できるリーディンググラスです。
ピントグラスの累進多焦点レンズは中心から周りに徐々に広がるように度が少なくなっていく構造になっています。これによって距離が違うものを見るときにも自然に焦点を移動できます。
距離が違うものでも焦点の移動ができるので、シーン別に老眼鏡を使い分けずに済み、とても便利です。
また、おしゃれなデザインで老眼鏡に見えづらいので、老眼鏡を初めて使う方や人前で老眼鏡を使うのに抵抗がある方にもおすすめです。
おしゃれで性能が良い老眼鏡が欲しいという方にはピントグラスがぜひおすすめです。
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【まとめ】ピントグラスとハズキルーペは役割が違う！使うシーンを想像して選ぼう
ピントグラスは焦点を合わせて老眼を矯正するもの、ハズキルーペは小さいものを大きく見せる拡大鏡であることをお分かりいただけたと思います。手先の細かい作業で小さいものを拡大して見る必要がある場合ではハズキルーペが向いています。
しかし、ハズキルーペは単なる拡大鏡なので「老眼をなんとかしたい！」という方には向いていません。老眼を矯正する目的の方はピントグラスを選びましょう。
ピントグラスは見る距離や使うシーンごとに使い分ける必要がないのでひとつ持っておくだけであらゆる場面で役に立ってくれます。
老眼を矯正したいのか、小さいものを拡大して見たいのか、どちらの用途で使うのかを考えて選んでくださいね。
